12月1日(日)に開催された第55回防府読売マラソンに初参加してきました!
防府読売マラソンは、参加資格が「サブ4をしている事」で他の都市型公認レースとしては参加者も少なく参加人数は3000人ほど。給水地点も他のレースより少なく、水とスポーツドリンクのみで補給食はないレベルの高いランナーさんが集まる大会。
このレースの為に5月の洞爺湖マラソン明けから練習を積んできたので私としては、何としても記録は出したいところ。
今年はというと…
喘息が発症する危険性があり、1日練習を飛ばしたものの怪我も貧血もなくメニューをこなせました。週末のセット練は、苦手なロング走でしたので完遂ができない時期が続きました。
(改めて見たら完遂は少ない(^^;;)
完遂出来なかったメニューはあれど、一回一回良い練習は詰めていたと思います。残るは気になる当日の気温‼︎
人一倍、暑さに弱いので山口県の12月の気温などコンディションについては数年前の大会の情報を引っ張り出しては安心材料を探す日々を送っていました(心配性)
コースについての事前情報では、気温も低く、高低差もあまりないタイムが狙いやすいコースとのこと…(含みのある表現ですが、読み進めていくとわかると思いますσ^_^;)
前半は、多少の登り下りはあるものの、ほぼフラットに近いようなコース。20km以降は下りですが、折り返してからの30km以降は、登りになるコース。
(なかなか、ヘビーではなかろうか?)
まぁ、その予感は的中するのですが…(・・;)以降は、心の声とともにレースレポをお楽しみください☆
スタート〜5km 足首の不調
(5’01-4’48-53-59-47) 24:29 4’53/km
気温10.5℃ 風速2.8m
10:40スタート。スタートしてから日差しが出てきてしまって、とにかくこれ以上日差しが強くならない事を願いながら走る。
目標は、3:25:00切りなので、平均4:50/kmで走ればギリギリ目標達成となる計算。ちなみに5kmは24:10で通過しなければならない。
今回は、序盤の5kmまでは5:00/kmで巡航してもよい!という気持ちでとにかく焦らずリラックスする事を意識。
女子の整列順は、優遇されていて思ったより混まずに進めるも20mほど先にある中央分離帯で左に寄らなきゃならないため少し足踏み…。
(まぁ、こんなの何ともないな…大丈夫)
しっかり、自分に心の中で言い聞かせた。しかし、いつもは感じない左足首が接地の度にズキズキしていて不安になる。
(なんだよ…(T . T)こんな時に…セカンドウインドを待って様子を見てみよう)
6〜10km 新たな心配「暑いじゃねぇーか」笑
(4’46-50-46-42-52) 23:56 4’47/km
気温12.4℃ 風速1.2m
走り出してやっと身体が温まり足首のズキズキもなくなったが、今度は日差しが強く、暑さを感じ始めた。
1度目の給水場で水被りをしっかりしたが、心配事がまた増えた…(・・;)
(先も長いことだし、この瀬戸内海なのかなんなのか知らんけど…笑。北海道では見られない綺麗な海だなぁ)
などと、気持ちはjog感覚で走る。
2回目の給水場で暑さを心配し過ぎて、手前に置いてあるスポーツドリンクを被ってしまった(T ^ T)ウゥ。
あれだけ典子さんに気をつけるよう言われていたのに序盤でもうやらかした…笑。
この「スポドリ被り」は、次の給水場までに汗と混じって異臭を放つのだが…それは、かけた事がある人のみぞ知る…◁は?(°_°)笑(今回のレースで3度目です)
16〜20km カッコつけたっていいよね
(4’45-46-47-46-48) 23:52 4:46/km
練習でもこの区間の5kmが一番気持ちよく走れるので、ペースは抑え気味で淡々とリズムを刻む。
この区間が終われば、下りに入るので気持ちも楽に構え、沿道の応援に応えながら走った。
「4248頑張れ!」「女子頑張れ!」
「ありがとうございます〜♪」
非常に気持ち良かった‼︎
21〜25km 向かい風でもげんさんを探せ‼︎
(4’50-50-48-50-52) 24’10/km 4’50/km
気温15.5℃ 風速2.1m
この区間は、スタートから何度か周回したコースを抜けて、他のランナーさんとスライド出来るコース。下り坂と聞いていたけど、向かい風でなかなかペースは上がらず…。
(焦らず、今のペースでも充分余裕はある!)
はっきりいって、余裕なんてない。ギリギリのペースで来ているのは分かっていたけど、あえて自分に言い聞かせて、げんさんがそろそろ来るだろうと探す。辛くなって来たところでげんさんを発見!
「げんさーん」
「おー頑張って〜」
(あれ?なんかめっちゃ笑顔だし、余裕ありそうだなぁ…笑)
後にげんさんがこの時、脚を負傷していたにも関わらず私の声に答えてくれていた事を知る…
26〜30km 独り言ランナー誕生‼︎
(4’51-49-55-48-47) 24:10 4’50/km
30kmまではあと少しだけど、少しずつ疲れは感じる。ただ、ここで身体に力が入りすぎると呼吸が苦しくなるのは、30km走などの練習で経験済みなので意識的に身体の力を抜く。
それでも、小さな登り坂が出てくる度に力が入りそうになる。
「え?なんで今、力入れたの?こんな所、頑張る所じゃないから」
「ここ頑張っても意味ないよー」
自分に言い聞かせているのだけど、心の中では収まらず声に出し始める(超絶怪しい人…笑)でも、そのおかげで⁈そこまで苦しくなく30kmを迎えられた!
しかし、このあと徐々に精神が崩壊する事は誰も知らない…(^-^;
31〜35km 15km地点の私を「どーづき」たい
*「どーづく」とは、山口県の方便で叩き殴るという事らしいです…笑
(4’48-45-44-53-51) 24:01/km 4:48/km
折り返してから少しペースアップを測れるほど脚は残っていた!
(よし、よし。これは30km以降ペースをあげてカッコよく終われるやつだ…シメシメ(´ω`)
しかし、ラップを見てもそこまでペースは上がらない。もう、脚は結構疲れていたのだと実感した。そして、15km地点で一瞬でもカッコいいラップを叩き出せると思っていた私を殴ってやりたいとも思った34km地点。
思っていたよりも後半の登りがキツく、序盤で脚を使っていたようでラップもギリギリになってきた(T . T)
しかし、常に身体に力は入らないように意識する。大きな登り坂が来るたびに
「おぃ。なんで今頑張った?どーしよーもない所で頑張るなよ!」
「はい。えらい。今、めちゃくちゃ力抜けてたよ」
自分にキレる→褒める→キレるの繰り返しで精神の崩壊スタート‼︎笑(°▽°)
脚も35kmあたりで腿裏がちぎれそうになる…。
(いや、こんなのレース後のブルガリアンスクワットに比べたら全然楽だ!!)
例えがもう意味不明…笑
36〜40km 3.5も325も通過点!
(4’51-45-54-53-5’03) 24:26 4:53/km
気温16.3℃ 風速2.5m
ここから落ちてくるランナーさんがほとんどでした。歩いたり、泣いている女子ランナーもいる。私も何度も歩きたかった。
(もう、だめだ…25分は切れない)
一瞬そんな事を思った。
それでも、脚は勝手に動いて、乱れる呼吸を必死に抑えようとしては、目の前にいるランナーを1人づつ抜いていく。
そして、げんさんの言葉を思いだした。
「ハシル子さんは、国際ランナーになる素質のあるランナーです。ただ、課題はたくさんあります。そのためにコツコツ愚直に練習していきましょう!」
↑のブログ記事が公開された際にこんなお話も聞きました。
「トップのランナーになればなるほど、30km以降はラップを落としても2秒。イーブンで走り切れる脚を作らなければなりません」
そのために嫌いな変化走も30km走もこの一年やり続けた。
(25分は切れなくてもいい!3.5は出来るんだから最後までイーブンで絶対走り抜く!!)
その思いだけで走った。
今の3:35:01(24 洞爺)を超えれば合格!25分も29分もそんなタイムなんて私にしたら通過点にしか過ぎない!もっと上に行くために今やれるのはイーブンで走り切る事だけだ‼︎
最後までタイムだけにこだわっていたら、今回の記録はなかったと今になって思います。
41km〜ラスト 感動のフィナーレ⁈
(4’54-45-1’44(約400m) 11:23/km 4:44/km
脚はもうない。空気ももっと欲しい。だけど、リズムだけは崩さない!40kmのラップを見てからは最後まで時計を見るのを辞めました。
と、カッコよく言ったけど、余裕なかっただけです…σ^_^;笑
途中、道外のハシルコトメンバーさんが沿道で応援してくださって、元気に応える!
ただ、何度も言うが余裕はない。
やっと、競技場が見えてみんなが吸い込まれているように見えたのだけど…私は吸い込まれず脚を動かさなきゃならないのか…
と、不思議な想像をしたのを覚えている。やっと競技場手前に差し掛かった時
「ハシル子さん!タイム切れるよ!」
とハシルコトメンバーさんの声。
(え?25分切れるの?)
もう、25分切ろう!とは思っていなかったので軽いパニックになりながらも競技場へ入るとすぐに
「あと少し!頑張れ!」
げんさんの声が聞こえた。
「はい!」
「頑張れ!」
「はい!!」
野太い声で2回答えた。もう、声を出して力を振り絞るしかないのでげんさんの声が聞こえないのに声を出し続けていたような気がする。
最後の直線に入る手前のカーブでも「ハシル子さん!!」とハシルコトメンバーさんの声が聞こえた。その直後、いつも聞いてる声…
「ハシル子さん!いけるよ!タイム切れるよ!」
もう返事なんて出来ないくらい苦しいし、声が聞こえる方向を向く余裕すらなくて姿は見えないけど、明らかに典子さんの声という事が分かった。
いつもの練習でも、どんな時でも「できるよ!凄いじゃん!」そうやって励ましてくれた声だった。
その声と同時に目に入ったのは
3:24:30
という電光掲示板の数字。残り直線100mちょい。
最後に見たのは3:24:50の電光掲示板…
「げんさーん!初車椅子ですー\(^^)/」
その後、邪魔なので(笑)車椅子に乗せられ、ニコニコでげんさんの前へ。
「おぉーお疲れー!よく頑張った!!」
(T . T)もう、その声を聞いただけで涙が溢れてしまった…。そして、何度も褒めてくれるげんさんを下から眺めると目がウルウルしていた。
(げんさんは、泣いていない!と言い張るけど、絶対泣いていたんだから!)◁また、破門覚悟の発言…(°▽°)笑
それから、げんさんと脚を引きずりながら競技場を歩いていると、前から顔をくしゃくしゃにして走ってくる典子さん
「ハシル子さん!!!やったじゃん!凄いよ!すごすぎるよ!!。゚(゚´Д`゚)゚。」
そして、フードバレーとかちマラソンの再現VTRのような光景…(もぉー!!良い所なのに!はしモンさん写真撮ってよ!)
*はしモンさんは、防府はエントリーしておりません…笑
2人で抱き合い、また泣きました(T . T)笑。
まとめ
この一年の集大成といってもよい防府読売マラソン。春の洞爺湖マラソンの記録から10:07更新という大幅PB出来たレースでした。
しかし、個人的には思ったより気温が上がったのと折り返してからの向かい風が強く、尚且つ30km以降の登りがあるコースで過酷なレースになりました。それでも記録を残せたのは、いつも一緒に練習してくれる仲間がいたこと。そして、今回初めましてなのにも関わらず、たくさんの声援をくれた地方のハシルコトメンバーさんのおかげなのは間違いありません。
そして、私もこの一年でランのスキルのみならず心も成長したので最後は粘り勝ち出来たのかと思います。
レースが終わってもまた、新たな目標があって休まる暇無しじゃん( ノД`)シクシク…なーんて言っていた私ですが、すでにやる気に満ちている‼︎ヒノタマー\(^o^)/
今回のレースで強化したい部分や課題も見つかったので、少し休んでまた、自分としっかり向き合っていきたいと思います♪
一年かけてやっと出来たサブ3.5。第一章終幕と共に新たなステージの開幕です…(今回は、いちいちうるさいな…笑(°▽°)
楽しかった前日の食事会やアフターの様子はまた後日!
おわり☆
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